研究スタッフの派遣が盛んに行われている背景

研究スタッフの派遣を要求する組織が増えており、企業のみならず学術的な団体も例外ではなくなりました。その大きな要因として挙げられるのは、労働人口の減少という社会問題です。どこも人材の確保に苦労しており、特に高い実力を持つ人材は、希少価値が著しく高まっている状態です。これはジャンルによって偏りがありますが、研究というジャンルは派遣に頼らざるを得ない助教になってきました。

もちろん新卒で採用して企業内で育てていくことが理想です。ところが少子化によって、そもそも優秀な新卒が著しく減少しているという実情があります。そうなると中途採用に頼りがちですが、ハイレベルな人材は大手企業や海外に流れる傾向があるのです。したがって、中小企業が研究を実施する際、派遣をあてにするのは当然といえます。

わざわざ新卒の採用に注力する必要がなくなり、そこにかけるはずだったリソースを本業につぎ込める点は魅力です。しかも教育の必要もなくなり、すぐにでもテーマの実現に向けて着手が可能です。つまり、圧倒的に企業としてのフットワークが軽くなるというわけです。最初に手数料や契約料を支払う必要はありますが、それを考慮しても人件費の節約が可能になります。

登録する側としては、期待に応えられるだけの実力を養うことが不可欠です。日ごろから多様な分野に興味を示し、積極的に吸収していくスタンスを維持しなければなりません。その積み重ねが人材としての価値を高めてくれるでしょう。