文系から未経験で就職できる研究職にはいくつかのパターンがあるのですが、大きく分けると文系の研究職に未経験で就く場合と、理系の未経験で研究職につく場合があります。それぞれの場合をさらに大別して、大学の教員として研究するパターンと民間企業で研究するパターン、そして文系限定では、研究所で研究するパターンがあります。大学の教員として文系の研究者になるというのは、担当の授業をこなしつつ研究する仕事です。うまくいけば、准教授から教授に出世して、高額の給料をもらえることもありますが、前提として大学院で5年間研究して博士号を取得しなければなりません。
民間企業で研究するパターンでは、シンクタンクへの就職です。銀行や保険などの金融企業では、調査・研究担当のポストで文系出身者が雇用されます。シンクタンクでも採用が存在します。シンクタンクは待遇面でかなりの好条件であり、それだけ競争率も高いのが現状です。
合格するには高い知識とスキルが必要です。さまざまな省庁には独自の研究所が存在します。財務を調査したり、教育に関連した政策を検討したり、歴史や文化財を調べたりする研究所で、わずかながら採用が存在します。それら研究所を狙うというのも一手でしょう。
理系でも同じように、大学教員や民間企業などの就職先があります。狭き門ではありますが、まったく採用が不可能というわけではありません。これらの就職先を狙うには、アピールできるだけの学生時代の実績や業界研究が必要になります。学生時代の研究で高い実績を作りましょう。
高い実績があり、それが具体的に研究職に就いた後にどう役に立つのかがアピールできれば採用の可能性があります。業界の研究や企業を研究して、働いているOBに会う機会を作り、アドバイスを聞きましょう。狙う企業のインターンシップに参加することも、採用につながるチャンスです。
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